執着とは
執着というのは、心の中に潜んでいるマイナスな感情ですが、頭の中で「私は特に執着しているものはありません」と思っているのは、顕在意識のレベルです。人間は誰でも、もっと深い潜在意識のレベルに執着を抱えているもので、それは自分が意識していなくても「どうしても手放すことができないもの」ということになります。例えば、かごの中で飼われている鳥を例に挙げると、かごの外から鳥を見ると、狭いかごの中にいて可哀想だという気持ちになりますが、鳥自身は自分が可哀想だという気持ちは持っていません。それは、かごの中が鳥にとっては全世界だからです。人間も同じで、自分が置かれている環境は自分にとっては全世界なので、それが客観的にどういう状況なのかを理解することは難しいものです。その環境から一歩外に出れば、より客観的に自分の状況を把握することはできますが、それについては不安や恐怖を感じるもの。それが執着なのです。

手放す勇気を持とう

執着は潜在意識にとってはマイナスの感情なので、持ち続けていてもプラスになることはありません。私たちのポジティブな感情にブレーキをかけたり足を引っ張ったりする存在でしかありませんし、心の中に無限に広がっている可能性に自ら制限を設けてしまうでしょう。この執着を手放すことができれば、心の中からマイナスの感情を一掃してポジティブな感情のみで支配することができますし、そうすることによって無限の可能性に向かって前向きに進むことができるようになります。
執着を手放すことは簡単ではありません。具体的にどうすればよいかというと、瞑想をして心の中を無の状態にした上で、ポジティブな感情をそこに上書きしていく方法がおすすめです。例えば、大切な発表会でミスをしたくないという時には、「失敗したらどうしよう」「うまくできるかしら」というマイナスの感情を全て打ち消すべく、瞑想によって心の中を無の状態にするのです。そしてそのうえで、「発表会は大成功でした。ありがとうございます。」「常に前向きに取り組む私は、この発表会で大成功を収めることができました。」と、自分自身を自己暗示にかけてマイナスの執着をポジティブな感情で覆ってしまいましょう。慣れるまではけっこう難しいのですが、慣れると意外とスンナリできる方法で、私自身も大きなイベントがある時などには、緊張しないようにとこの方法を良く使っています。